お久しぶりです!
長くなりそうなので久々にこちらに帰ってまいりました。
こんにちはー
舞台『PERSONA3 the Weird Masquerade』
第4弾 藍の誓約
最終章 碧空の彼方へ
無事全ての公演を終えることができました。
劇場に足を運んでくださったみなさま。
配信でご覧いただいたみなさま。
ご興味をもってくださり、DVDの発売を待っていてくださるみなさま。
この作品に携わってきたみなみなさま。
支えてくださった、応援してくださった全てのみなさまへ、心から感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!!!
仲間とともに戦い続けた激動の日々の終焉から一夜明け…身体がみしみしばきばきいうております。
私の3年半が終わりました。
もうネイルもできるし春ものの服や靴や鞄も買いたいし友達とごはんも好きな時に行けちゃうなー。
あの日々やあの時間を奇跡的に一緒に過ごしてきた全員が、きっとそれぞれの人生に帰っていきました。私もそうなんだな。日常に帰ってきたんだなー。
なんといいますか、
全てを出しきり舞台においてくることは私にとって目標でもありましたしそれが叶ったのはとても喜ばしいことだったのですが、舞台ペルソナ3は私の中でこの3年半を生きる上での大きな目的でもあったので、今みごとにぼへーとしちゃっております。
でも、こんなにすてきな記憶と経験と体験をいただいたのだから、私の時間を止めてしまってはいけないんだと、漠然と。
ゆりちゃんが言ってたように、この先またみんなに会えた時に、恥じぬ自分になっていたいので。みんなに対しても、自分に対しても。
それでもなー。
喪失感に似てはいるけどなんか違うからそう呼びたくはないこの気持ちに、少しずつ慣れていこうかなーと思ってます。
(喪失感と呼びたくないのは何もなくしてはいないからです)
だってこれだけ必死にやってきたんだもん。こんなん初めてだったもの。急にすっきりさっぱりは、やはり無理そうです。
大変なことばっかりだったし、自分の無力さにうちひしがれては奮起してまた凹んでそれでもやるしかなくて…主にひたすら自分自身との戦いの日々でしたが、それでも、感想を一言で言うならば「楽しかった」なのです。
楽しいから続けてこられたというか続けてきちゃったというか。
もしかしたら、声優業の私しかご存知ない方は、阿澄はなぜこんなに舞台にご執心なのかと不思議に思われてる方もいらっしゃるかもしれません。
どの程度伝わるかわかりませんが、楽しかったからやりたかったのです。それって一番シンプルで贅沢な理由ではないでしょうか。
それに加えて、たくさんのことも教えてもらいました。新鮮な、大切な、あったかい、いろんなことを知りました。
舞台でのお芝居を経験することで、演じることの楽しさをあらためて教えてもらえました。忘れてたこともたくさん。そして、新たな興味もたくさん。
このタイミングでチャレンジできて、役者として本当にラッキーだった。
昔ひだまりラジオでふざけて言いまくってた「ペルソナに運命を左右された~」云々がまさか自分の身にふりかかるとは思いもしませんでした。これが言霊ってやつか…笑
そうしてこの舞台への挑戦は、大げさじゃなく私の人生の転機になったのでした。
なにもかも、このカンパニーでなくては成し得なかったことだと思います。
第1弾から第4弾・最終章と全部で5つの物語を紡いできましたが、毎回毎回みんなのことが今までよりももっと好きになっていく自分がいました。知っていくたびにもっとでした。一癖も二癖もある人ばかりでしたけど。笑
みんなのプロ意識の高さ、1つの作品・キャラクターにかけるうらやましいほどの葛藤や熱量に触れることができたのも大きな収穫でしたし、そんな人達がこの業界にいるということが、純粋にうれしかった。
自分の役を愛しているからこその納得のいかなさだったりゆずれない面を、何度も話し合ったり愚痴ったり(笑)しながら、みんながいい作品にすることだけを目標にひとつになっていく。
それってとってもまぶしい光景でした。
私もそうありたいと思いました。
真ん中に立たせてもらってはいたけれど、気持ちとしてはずっと、みんなの背中をおっかけてました。大好きな人たちといっしょに自分も胸を張って並んでいたくて必死でした。
なかなか思うようにはいかなかったけど、それでも、やるしかないと覚悟を決めることで、少しずつ変に萎縮せずにその場にいられるようになっていきました。そしたらもっと楽しくなった。
まぎれもなくみんなのおかげで立っていられました。
声優業しかやってない身で飛び込んだ初舞台でしたが、一人なんかじゃなかった。
こんな仲間が私にもできるだなんて、思いもしなかったです。
最後までいろいろと頼りない座長だったと思うのですが、勝手なことを言わせていただくならば私はとってもしあわせでした。
出会えてよかった。
どんな偶然だったとしても、私にこの出会いをくださったみなさまには感謝しても感謝しきれません。でも感謝。ひたすら感謝。
私はきっと忘れないし忘れたくないし、もしできることならば忘れないでいてほしい。
私なりに琴音として精一杯生きたので。
琴音の人生を舞台に全部おいてきたから、できれば忘れないであげてやってほしいです。
もちろん琴音だけでなく、あの世界を生きたみんなのこと、あの物語のこと。
この作品を通してみなさんと繋がれたことも奇跡。
思いも言葉も溢れてとまらないけれど、そろそろ着地します。
私を琴音にしてくださって、本当にありがとうございました。
カンパニーのみんなは舞台の世界で活躍してる人たちがほとんどなので、みんなきっと次の舞台に向かっていくのでしょうし他の舞台作品でそれぞれ顔を合わせたりするのかもしれませんが、私はもしかしたらうっかり二度と会わない可能性もなくはないので、そんなんさびしすぎるので、なんか個人的にでもなんでもいいのでまたいつかきっと会ってやってくださいませみなさま、と私信を残しとこう。
へへ