2017年9月24日
テレビアニメ「ヘボット!」が無事に最終回を迎えました。
全50話
やりきった〜!
オーディションやおもちゃのボイス収録から考えると1年半以上、ヘボットに携わっていたわけで
最終回のアフレコ後はまだそんなに「終わった」という感じはなかったのですが
今週の日曜日、久しぶりにヘボットの放送がない朝を迎えて、少しだけ淋しかったです。
ヘボットの声をやれて一番感じていたのは「ニチアサの主役」であるという誇り。
よく「井澤詩織初主演」と勘違いされますが、実は主役は3度目でした。(初はBLOODY BUNNY、二度目はガロン)
それでもやっぱり日本全国どこの地域でも「日曜日の朝7時に放送している」という事実は強かった。
お父さんもお母さんもおばあちゃんも親戚も近所の人もみんなが観られたし、たくさんの人に「観たよ!」と言われた。
そしてオモチャになれた。グッズもたくさん出た。こんな経験そうそう無いよね。
声優冥利につきます。
現場では大先輩たちも含めてキャスト全員が優しくて、楽しんでくれていて
「座長!座長!」って言って盛り上げてくださって、真ん中に立たせてくれました。
私の所属するEARLY WINGは比較的フレッシュな事務所なのですごく歳の離れた大先輩はいないため、
こういう現場で大先輩のテクニックを見て、そして盗む(笑)たくさん勉強させていただきました。
ヘボットはよく視聴者の方に「意味がわからない」とか「理解不能」と言われていたけど(笑)
演じている私はどうだったかというと、なんというか。
「逆に自分が全てを理解している物事が世の中にどれだけあるかというと、そう沢山は無いし。わからない事だらけだ。ましてや子供なんてもっとわからない事だらけで生きている。それでも楽しい事や面白い事は沢山ある。」
と考えていたので、
この「意味はわからないけどおもしろい!」と思える気持ちをこの先ずっと大切にしようと思っていて
だから意味はわからなくても、理解できない瞬間はなかったです。
最終回が近づくにつれて、その意味がわからかった小さな破片が繋がりだした時は「なんてこったヘボット!」って思ったけれど(笑)
そうそう、ヘボット出演陣はみんな大量に兼ね役を担当していたのですが
私の場合は終盤「⚪︎⚪︎ヘボット」という兼ね役が沢山出てきて、「監督ゥーーーー!!!」って言ってたんですけど
先日監督に聞いたんですよ。
「私がもし演じ分けができなかったらどうしたんですか?」って。
そしたら「その時はその時で別のプランに切り替えたけど、でも出来ると思ってたよ」って。
そういう風に私を信じてくれた現場。
ありがとうございました。
DVDBOX企画(もうすぐ本当にBlu-rayBOXがおまけに付くという前代未聞の事態になりそう)や、オールナイト上映も残っていますし、最終回で言っていたようにファンの皆様の中でヘボットたちはずっと生き続けていくけれど、
ひとまずは、
ありがと、ヘボット。