久しぶりにブログを書きたくなりました。
昨年12月22日。「ジャンプフェスタ2020 遊戯王デュエルオペラ」
あのイベントについてお話しします。
いつもイベント出演する時に考えている事はひとつ。
お客様にどれだけ楽しんでもらえるか。
人間て元気な時ばかりじゃありませんよね。
学校や仕事で辛い事もあるでしょう。
そんな大変な事をイベントを楽しんで発散しに来ている方も、
少なからずいらっしゃると思います。
もしそういう気持ちの人がいたら自分に何ができるのだろう。
いつもそれを考えています。
ただイベントが楽しかったと言ってもらえるだけでは、
僕自身、表現者として価値がない人間だと思います。
あの寒い幕張でじっと持っていてくれたお客様が、
終わった後に寒さも足の痛みも忘れて、
電車の中で夢中になってイベントを振り返ってくれたら、
そこまで楽しんでもらえたなら、こんなに嬉しい事はないし、
初めて自分にも価値が生まれると思っています。
そして‥頑張らなくてもいいから、
自然に明日を迎えようって思ってもらえたら、
一番嬉しく思います。
だからデュエルオペラの終演後の皆様の反応を見て心から嬉しかったです。
今だから話せるのですが、あのイベント直前からずっと叫ぶ仕事ばかりで、
喉は絶不調でした。
漢方を飲んだり、マヌカハニーを舐め続けたりしていましたが、
軽く喉から出血していて、デュエルオペラで、
まともに声が出せる状況ではありませんでした。
せっかくの生闇マリク。
しかも生のデュエル。
城之内死す回の再現。
もうピンチどころではありませんでした。
でも不思議な事が起こりました。
幕張メッセについた途端、
急に声の調子が良くなったのです!
え?嘘でしょ。
こんな事「ありえない」ってくらいに。
で、ここからはあくまでも自分の感覚なのですが、
本番が始まって、何かが降りてきていた感覚がありました。
「ラーでしょ!」
と、そう思われますよね?
でも正直、エジプトの神様来てるな。くらいの不思議な感覚でした。
自の力だけじゃないような感覚。
あの時のステージはそんな場所でした。
もちろん、ステージを盛り上げてくださった共演者や演奏者の方。
魅力的な演出をしてくださったスタッフの皆様の大きな力が一番です。
そんな状況があの不思議な感覚を生み出したのでしょうか。
やっぱり凄い場所なんだと実感します。
表マリクの誕生日前日というのもタイミングが良かったですね。
ステージで表マリクの話をしてくれたと喜んでくれた方が、
多かったみたいなんですが、
表マリクも闇マリクもひとつなんですよね。
だから表マリクの話をするのは自然な事なんです。
だって家にいて暇な時、表マリクと闇マリクの会話を、
アドリブでやって遊んでいるくらいですから。
最近、バージョンアップして「ナム」も加わっています。
いつか披露したいな笑
今だから話せるデュエルオペラの話でした!
あのデュエル。もう一度、見たくなりませんか?
こちらです↓↓↓(配信は6月30日(火)までです)
【期間限定公開】遊戯王デュエルオペラ/最終幕『デュエルモンスターズ』(城之内克也役 高橋広樹 VS 闇マリク役 岩永哲哉)【ジャンプフェスタ2020】/KONAMI
「第四話 雨、逃げ出した後」
このお話の中に出てきます。
シンジが家出をしてたどり着いたのは、
ケンスケがサバイバル訓練をしている場所。
焚き火をしながらシンジとケンスケの会話がはじまります。
ケンスケがエヴァパイロットになりたいと言うと、
「やめた方がいいよ。お母さんが心配するから」
そのシンジに対して、
「碇と一緒だよ」
ケンスケはシンジを見ながら言います。
この台詞を台本で見たとき、
不思議な感覚におそわれました。
「碇と一緒だよ」
この台詞が台本から浮かび上がって見えました。
いつもノリノリのケンスケですが、
この台詞こそケンスケの繊細な内面を表現できる大切な台詞だと感じました。
母親がいない境遇が同じだと伝えるだけでなく、
孤独や寂しさを感じているのはシンジだけではない。
それも伝えたかったのではないか。
この台詞に想いを込めなければ、
ケンスケというキャラクターが死んでしまう。
そう感じて自分なりに精一杯想いを込めて演じました。
これはあくまで私の解釈なので、
それが正しかったかは分かりません。
このお話が放送されて不思議な事が起こりました。
たくさんのお手紙を頂いたのです。
その内容はいつもと全く違うものでした。
「碇と一緒だよ。という台詞を聞いて、ファンになりました」
「声優さんに興味はなかったのですが、あんな台詞を言う声優さんて誰なんだと調べてみたら、あなたでした」
他にも同様のお手紙を頂きました。
想いが伝わったのですね。
何気ない台詞なのに、想いを受け取ってくださったエヴァファンのみなさん。
その感受性の豊かさに脱帽です。
だからこの台詞は今でも強く印象に残っています。
エヴァパイロットになれないケンスケも、
なんか彼らしくて好きなんですよね。
シンジ役でオーディションを受け、
なぜかケンスケ役に決まったなんていうのも、
今だから話せる楽しいエピソードです。
「魔法少女 俺」に出演する事は、
まぎれもない事実です。
どのタイミングかは、
公式サイトさんから発表がないので、
見てのお楽しみです!
ひとことだけ言えるのは‥‥
楽しかったあああああ!!
放送を心待ちにしています。