作画:0ストーリー:3音楽:8 ussi - 2008/10/15
作品を全部見た上での感想です。
テレビアニメシリーズ第二作目にあたる今作ですが、前作をみていないため、作品の設定など含め話についていけるか心配でしたが、話中で魔法遣いについての現状についての説明をするシーンがあったため、難なく舞台設定を理解することができました。
しかし、魔法遣いの置かれている現状や非魔法遣いの人々からの捉われ方があやふやなため、作中での魔法の位置づけ、加えて登場人物の性格の設定が不明瞭で納得のいかないことが多かったです。
中には感動的なストーリーもありましたが、感動させようとする魂胆が見え見えで少しげんなりしました。
また尺がかなり余ったのか、最終回に近づくにつれ無理やり間延びさせているように感じました。
総じて、物語のボリュームが薄かったように思います。
できることならもう1クール割いて主人公以外の登場人物の話を充実させて欲しかったです。
作画は私が今まで見てきたもののなかで1,2を争うほどの酷さです。
作画崩壊と囁かれるアニメは曲がりなりにも努力が見受けられるものですが、このアニメは全編通して風景写真にキャラクターを描き込むという前代未聞の手抜きをやってくれました。
写真の上から絵を描いているのでキャラクターが浮いて見えます。
違和感がありすぎて見るに堪えないほどです。
同じカットの使い回しが多いだけでなく、物語終盤では、メインの登場人物以外は全く動かさず、ただ描かれているだけで何も描かれていないよりも違和感を覚えます。
よってこの評価です。
音楽はかなり良かったです。
OPは夏らしく作品のサブタイトルである~夏のソラ~にぴったりくるものです。
挿入歌を路上ライブをするシンガーソングライターに歌わせるという斬新な手法で面白かったです。
曲数もかなり多く、曲を挿入するタイミングもかなり良かったのですが、前述した通り、尺があまりがちだったせいか、それに頼ってしまっているように感じました。
音楽が良かったのに、シナリオと作画で台無しにしてしまいましたね。
実写映画もこのあと控えているようですが、ずさんな製作体制のままで大丈夫でしょうか?
心配です。
作画:5ストーリー:3音楽:5 棗 - 2008/09/27
作画は風景だけが実写?ぽくて違和感というか、不思議な印象を受けました。
登場人物の着ている服が皆いつも同じだなぁと気になってしまいました…。
音楽は作品の雰囲気に良く合っていたと思います。
ストーリーは、前半から中盤にかけては学校に通い、魔法を学び、実践を通して色々な事を吸収したり、友達と遊び恋もして、16才の女の子らしい等身大の姿が描かれていて良かったなと思います。
ですが終盤になってからの急な、あの重い展開には唖然としました。
魔法学校を卒業して、これからという時に、あんなラストは残念としか言いようがありません…。
豪太が、あの木の根元に座り、まるで隣にいるかのようにソラに語り掛ける。
寂しくないわけがないんですよ。大丈夫なわけもないんです。
豪太が最後にかけた魔法があまりにも切なすぎて、泣いちゃうって感じよりも、若い二人が気の毒で心が痛くなってしまいました。
図書館戦争で演技力があって声質も良い声優さんだけど、誰なんだろうと初めて知った豪太役の前野智昭さん。
今回も、とても素晴らしい芝居をされていました。
若手で、これから注目の声優さんですね。