投稿者: ussi - 投稿日: 2008/07/07
作品を全部見た上での感想です。
この作品を端的に言い表すとしたら、SFハードボイルドアクションアニメです。
人体実験を主としたSFアニメの醍醐味を踏襲しつつ、主人公やその周りの人の心の葛藤と国家権力をも凌ぐ組織との対立を軸にテンポよく描かれています。
ストーリーも中だるみすることなく、しっかりとしています。
また、敵味方問わず登場人物の個性がはっきりしていて、感情移入しやすいです。
しかし、キャラの一部がとにかく苛立つ行動を繰り返します。
そのキャラ一人のせいで余計なトラブルに見舞われていると言っても過言ではありません。
しかも、それが一度や二度で済まず、数回に亘って邪魔をし、たぶんたいていの人はその度にイライラさせられると思います。
なので、短気な人にはオススメしかねますし、別に短気ではない、という人でもそれなりの覚悟が必要になります。
その点を除けば、極端なパワーインフレがなく、敵との緊迫したアクションシーンを楽しめると思います。
OP・EDともに落ち着いていて大人の薫りを感じさせます。
アニメのテーマに合致していて個人的にはかなり好きです。