日笠陽子(撮影:野原 誠治)
 スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスが、『トランスフォーマー』などの監督マイケル・ベイを製作に迎え、自らの運命に立ち向かう“選ばれし若者”の戦いを描く、驚異のサスペンション・アクション巨編『アイ・アム・ナンバー4』。7月8日(金)の公開に先駆けて、『けいおん!』の秋山澪 役で注目を集める人気声優の日笠陽子に同作を鑑賞してもらい、本作のキャラクターやストーリー、自身の学校生活や声優の仕事について話を聞いた。

――『アイ・アム・ナンバー4』をご覧になってみて、いかがでしたか、特に印象に残っているシーンなどはありますか?

日笠陽子:最初は何が起こっているのか理解するまでにちょっと時間が掛かったんですけど、観ていく内に説明がちゃんとされていて。自分の中で色々なものを組み合わせて段々理解していった感じですね。「あの人が守護者で」とか「ここで誰々が殺されて」とか「あれが敵で」とか「この人は仲間だな」とか「多分この人は敵にやられるな」とかちょっと先を見据えてました。色々と謎が多かったので、自分の中で推理じゃないですけど、UFOオタクのサムのお父さんが行方不明になって、敵の暗殺者集団にお父さんが何かされちゃったんじゃないか?って想像してたんです。あと、ワンちゃんが印象的でしたね(笑)。

――主人公のナンバー4/ジョン役のアレックス・ペティファーは、超美形俳優として人気急上昇中ですが、日笠さんから見ていかがでしたか?

日笠:そうなんですよ!「イケメンだな」と思って観てました。海外の俳優さんって、本当に鍛え抜かれている肉体だったり、なんで脱ぐとすごい筋肉なんだろうな?って思うんですよね。私はあまり顔の判別がつかないタイプで、みんな同じに見えちゃうんですけど(笑)、アレックスだけは印象に残っていて、見ると絶対に分かるオーラを感じましたね。

――ジョンというキャラクターについてはいかがですか?

日笠:私は視点がちょっと斜めなんです。最初は「まだ高校生なんだから、守護者の言うことを聞かないで出掛けちゃって…」と思ったりしたんですけど、思春期ならではの「大人に縛られたくない」とか「学校生活を満喫したい」とか、特殊な能力を手に入れたら外に出て行きたくなる気持ちは、顔は大人っぽいんだけど(笑)、思春期特有の葛藤がすごく表現されていましたね。

――女性のキャラクターとしては、ジョンと心を通わせる孤高の美少女サラ(ダイアナ・アグロン)と、美しき女戦士ナンバー6(テリーサ・パーマー)は対照的なタイプでしたが、二人の印象はいかがでしたか?

日笠:最初「サラは戦士なのかな?」とちょっと思うぐらい、不思議な感じがありましたね。ナンバー6はアクションとかすごかったですし、カッコ良かったなと思いましたね。憧れるのはナンバー6なんですけど、私はそんなに戦えないし。そう思うと、女学生のサラの方が自分に近いのかもしれませんね。

――サラは仲間外れになっても一人で気高く生きていくタイプでしたが、日笠さんは学生時代どんなタイプでしたか?

日笠:私は、そんなにみんなとグループでいる訳でもないし、ずっと一人で暗くいる訳でもなくて。でも割と浮いた存在ではあったかもしれないですね。みんなでトイレに行くとかは本当にダメで、1人で行きたいと思ってました。あまり規律とかに縛られたくない派でしたね。女子中、女子高だったので、学生時代の恋愛に憧れはすごくあったんですけど、残念なことに全然なくて、部活に明け暮れる日々でしたね。ナンバー4とサラが羨ましい(笑)。