【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

アーク、「式神の城III」発売記念イベント開催
芝村氏、是空氏、能登さんらが開発秘話を語る

12月15日 開催

会場:東京・秋葉原 Little PSX

 アークシステムワークス株式会社は、Wii/Xbox 360用シューティングゲーム「式神の城III」の発売記念イベント「『式神の城III』声優&クリエーター スペシャルイベント in 秋葉原」を、12月15日に東京・秋葉原のメイドダーツバー「Little PSX」にて開催した。

 このイベントは、本作の発売当日に購入し、秋葉原で行なわれた抽選会に参加して、当選した人のみが参加できるというクローズドイベント。タイトルにある通り、「式神の城」シリーズの原作者である芝村裕吏氏、コミック作家の是空とおる氏、開発元である株式会社アルファ・システムの代表取締役社長の佐々木哲哉氏、そして本作中で城島月子役の声を担当した声優の能登麻美子さんという豪華スタッフにより、トークショウなどが行なわれた。


■ 次回作「式神の城IV」はユーザー次第!?

左から司会の宇佐美友紀さん、佐々木哲哉氏、芝村裕吏氏、是空とおる氏
 まずはクリエータートークショウとして、是空氏、芝村氏、佐々木氏が登場。是空氏の「社長の佐々木さん自らが出ているのがちょっと不思議なんですけど」に対し、佐々木氏は「開発でみんな忙しいんですよ。暇なのは僕だけなんですよ」と、いきなりリアルなやり取りで幕を開けた。

 開発秘話では、佐々木氏から「『式神の城III』はアルファ・システムが基本的に制作という形になっていますが、半分は別の国で作っているんですよね。俗に言う韓国という国で。そこにうちの開発スタッフが張り付いて、携帯電話でやりとりしていたのですが、国際電話はかけた側だけではなく、受けた側でも電話代がかかるんですよ。それでお互いに電話代が10万円とかすごいことになっていました。メッセンジャーとかSkypeがあるのにね(笑)」と“携帯電話10万円事件”について語った。

 また、是空氏は「ある収録現場に行ったら、音響監督がいなかったので、代わりにやってました」という話題では、芝村氏が「音響監督としてはリップの判断とかもちゃんとやってたから良かったんじゃないの」とフォロー。司会者から「音響監督としては厳しいんですか?」と聞かれると、「もうすごい厳しいですよ」と佐々木氏が答えていた。

 さらにアフレコについて是空氏は「ゲームって1人1人別録りなんですよ。キャストは今回15人いるんですが、アルファ・システムのスタッフに『誰がいい?』と聞いたら、ものすごい豪華な人たちの名前が出てきて、『できるかーい!』と思っていたが、なんかうっかり集まってしまいました。(最初はそれをもとに)『誰々みたいな人』って言ったら誰々になっちゃってるんですよ。『清川さんみたいな人』と言ったら清川さんしかいなくて(笑)」と語った。

 その清川さんについて、芝村氏は「清川さんは大変でしたよ。結構な年で『世界観が難しくてね』と言われて、すみませんでした」と恐縮していたという。是空氏は「その頃からキャストの選び方が変な感じになってきてね、清川さんいるなら、エヴァの碇ゲンドウの立木(文彦)さんも入れたいね。能登さんいるからスールでお姉さんとして豊口めぐみさんを呼んでいるという。さらに『鋼の錬金術師』もやりたいから朴ろ(王へんに路)美さんも(笑)」とキャスト決定の舞台裏を披露した。

 プラットフォームがWiiとXbox 360である理由について、佐々木氏は「一番売れてるハードということでPS2で出したかったんですけど、メモリまわりがどうしてもねぇ。最初から無理そうだということで、次世代機で出したらどうかということで、出してみました」と語ると、芝村氏が「頑張れば移植できるというレベルだったんですが、そうすると本物(AC版)との差異が微妙に出てくるので、スコアアタックとかの熱いゲームでは意外に文句が(笑)」と説明した。

 司会者の「次回作『式神の城IV』は出るんですか?」という質問に、佐々木氏は「リアルにトークすると、仕事がいっぱい埋まると『式神の城』のようなシューティングは売り上げが難しいタイトルなんで厳しいんですよ。でも、シリーズものですから、次も出せるのなら出したいですね。開発の会社なんで、開発費さえあれば作ろうと思えば作れるので、誰かがお金を出してくれればなんでもやりますよ」と、芝村氏も是空氏も突っ込めないほどリアルに答えていた。


■ 能登さんも加わり、キャスト決定やアフレコの裏話で盛り上がる

能登麻美子さんが登場。トークもキャストや収録の話題に
 ひとしきり開発秘話を話したところで、能登さんが登場。能登さんが演じる月子の紹介では、芝村氏から「月子はプレーヤーの組み合わせで毎回性格が変わるようになっていたので、すごく大変だったと思うんですよ」と振られると、「やさしい少女みたいなときもあれば、妖艶で誘い込むような、エロいときもありました(笑)」と紹介。音響監督もやっていたという是空氏は「もともと、お声を聞かせてもらって、こういったキャラは能登さんがいいと思っていたんですが、実は僕もシナリオを見て、『えー、これって能登さんにやってもらうのは重たいなぁ』」と感じていたという。その理由は、'70年代や'80年代のネタを大量に盛り込んでおり、現場で能登さんが「これ、何年代のボケでしょうか?」と聞いてきたように、元ネタがわからないため、何度もリテイクを出していたこともあったという。

 「まず最初にお仕事の話をうかがったときに、『ラスボスです』と言われて、ガーッ! グワー! ギャー! みたいなイメージがわいてきました(笑)」と、能登さんは最初の印象を語った。そして芝村氏は、月子にはいくつもの異なる性格のセリフがあることから、「能登さんに決まる直前くらいに『いろいろなパターンがあるのですが、これ全部やるんですか?』、『はい、1人でやってください』」といったやりとりがあったことを明らかにした。また、是空氏は「能登さんも大変だったんですが、うえだゆうじさんや清川さんにも『まず女キャラをやってください』と。結局ほとんどの男性キャストさんにオカマ役も演じてもらいました」と声優たちの頑張りを讃えていた。

 司会者に普段ゲームをするかを聞かれた能登さんは「立体(3D)の世界になってからはあまりやってないですね。2Dの頃は結構やってたんですよ。最近ではWiiはやりました!」と答えると、是空氏から「Wiiをやったって、Wiiを持ち上げて遠くに投げるゲーム?(笑)」と突っ込むも「あ、そうか。タイトル言えないんだ(笑)。ごめん。で、どんな画面だった?」と改めて聞きなおすと「スポーツするやつ」と答え、「そのまんまだ(笑)」(芝村氏)と参加者からも大爆笑が沸き起こった。


■ スコアアタック大会とじゃんけん大会

これが初プレイということで、操作方法を是空氏に教わる能登さん
 トークショウの後は、ユーザー代表によるスコアアタック大会。大会に先駆け、シューティングゲームはほぼ初めてという能登さんが「式神の城III」をプレイ。最初こそ「どれが悪者なんですか?」と聞いていたほどの初心者っぷりを発揮し、敵の弾に突っ込んだりしていたものの、“撃ち返し”のある難易度の高い「エクストリームモード」にも関わらず、最後の1機ではうまくかわせるようになっており、その上達の早さには会場からも拍手や感嘆の声が上がっていた。

 そして、参加希望者から、じゃんけんで選出された4名が、エクストリームモード、制限時間は3分のルールでスコアを競った。

 最後は出演者のサイン入りイラストボードをかけたじゃんけん大会が行なわれ、イベントは終了した。

(C) ARC SYSTEM WORKS
(C) Alfa System Co., Ltd. All rights reserved.

□アークシステムワークスのホームページ
http://www.arcsystemworks.jp/
□「式神の城III」のページ
http://arcsystemworks.jp/shikigaminoshiro/
□関連情報
【11月28日】アーク、Wii/Xbox 360「式神の城III」
購入者対象イベントを12月15日に秋葉原で開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071128/siki.htm

(2007年12月19日)

[Reported by 滝沢修]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.